糖尿病の食事メニュー、食品交換表の効果的活用法


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糖尿病の食事メニューの組立に食品交換表を利用するときは「表1~表6全体のバランスをとる」ことが重要ですが、おおまかな流れを以下にすると、献立のイメージがつかみやすくなります。

(「表1~表6」の内容については 食品交換表による計量に、どう向き合うか ご参照)


まず「表1(主食グループ)」から主食、「表3(肉・魚グループ)」から主菜、そして「表6(野菜・海藻・きのこなどの食物繊維グループ)」を副菜を選んで、それらをおおまかに三等分した量を、一日3食に振り分けます。

表6から副菜を1~2品、表1から1品選びます。

次に主菜を表3から1品選びますが、最後に主食を選ぶときは、副菜を表1から選んでいた場合は、その時に使った単位量は差し引きます。


食材を選んだら、全体の栄養バランスをチェックして、偏りがみられた場合には調整を加えます。

最後に調理方法を確認しますが、特に油を多く使っている場合(表5グループの摂り過ぎ)は食後血糖値の低下が邪魔されることになるため、その頻度を減らす必要があります。


表1~表6の中で特に意識したいのは、「表1(主食グループ)」と「表3(肉・魚グループ)」です。

表1は糖質、表3は脂肪を多く含む食品グループで、この2グループの単位は、とりわけ高めに配分されています。

この2グループの単位の取り扱いが、糖尿病の食事療法の成否を左右するといっても過言ではありません。


ちなみに外食時は「表6(野菜・海藻・きのこなどの食物繊維グループ)」がどうしても不足しがちになるので、注意が必要です。


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もっとも避けるべきは、厳密な計量を意識しすぎるあまり疲れてしまい、食事療法が途中で挫折することです。


食品交換表に慣れてきた段階で、自分がよく使う食材だけ計量し、あとは茶碗や皿などで目分量を頼りにやることでも、さほど大きな問題は生じません。

摂取エネルギー量の目安が食品交換表の利用によってほぼ一定に収まったとしても、実際の消費エネルギー量は日々変動するからです。


ただベストなのは、日々の食事を作って摂っていくプロセスにおいて、その内容を自然におぼえてしまうことです。

「どの食品が、何番の表に入るのか」「それぞれの食品は、何グラムが1単位なのか」を、頭と身体に少しずつ覚えこませていくようにします。

もちろんあらゆる食品について暗記せよとまでは言いませんが、最終的には食品交換表をそのつど開かなくても、「見ただけで分量がだいたいわかる」といったレベルを目指したいところです。


なお、食品交換表をほぼおぼえてその計量に慣れたとしても、日々の食事にかかわる記録、いわゆる「食事日誌」を毎日きちんとつけておきましょう。

血糖値や摂取カロリーのコントロールに本人がいくら自信を持っていても、診察を受けたり管理栄養士の指導を受ける段階では、「事実としての記録」はやはり欠かせません。


専門家の客観的なアドバイスを的確に受けるためにも、日々の食事内容の推移を記録した「検証のためのデータ」は、あとで必ず必要になってきます。

担当医と管理栄養士による経過観察によって、自分の食生活スタイルを必要に応じ修正していくためにも、医療機関の定期的な受診は決しておろそかにしないようにしましょう。


次の記事は「主食(炭水化物)を上手に摂って、血糖値の上昇を抑える」です。

ひとつ前の記事は「食品交換表による計量に、どう向き合うか」です。


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