食物繊維と表6の食品(きのこ・海藻類) 摂取時の注意点


スポンサーリンク

きのこや海藻類は、野菜と同じ「表6」に属しています。

これらはエネルギー量が少ないため、糖尿病の食事療法では比較的多く食べても構わない食品となっています。


食後血糖値の上昇を抑えるためにも、まず「表6」の食品を「表3、表4」の食品とあわせて摂ると良いとされています。

きのこや海藻類、及び野菜を食事の最初に多量にとること、そしてゆっくりと噛むことによって、メインの表3や表1の食品を撮る前に、満腹感が得られやすくなります。

きのこや海藻類は低エネルギー・低カロリーなだけでなく(しかしゼロというわけではありません)、一般に野菜よりも食物繊維を多く含んでいます。


食物繊維は、その摂取によって栄養(糖質)の吸収をおだやかにする作用があり、間接的に食後血糖値の上昇を抑えてくれます。

糖尿病の食事メニュー、食品交換表の効果的活用法 でも記しましたが、外食が続いた時もっとも不足しやすいのがこの食物繊維なので、外食の機会が多い方は注意が必要です。


私たちは食事から一日に12~15グラム程度の食物繊維を摂取していますが、それより多めに摂ったところで別段に害があるわけではなく、積極的な摂取が推奨されるところです。


スポンサーリンク

海藻類もきのこと同じく、特に目標摂取量のようなものはありません。

特に高血圧症の人が積極的に摂りたいカリウムを多く含んでいるので、きのこと同様にたっぷりと摂りたいところです。


ただしこれら表6の食品を摂る時に注意したいのは、その調理法や使用する調味料です。

海藻類やきのこの量が多くなることで調味料もたっぷり使いがちになり、含まれる塩分・糖分・油も余計に摂取してしまうことになります。

海藻類は佃煮や昆布巻きにすると、どうしても塩分を濃くした味つけになりがちです。

酢の物や和え物とするなど調理法を工夫して、食塩の摂り過ぎにならないようにします。


しかしだからといって、野菜の不足分を全部きのこや海藻類で代用できるわけではありません。

たとえば野菜に含まれているビタミンCやE、カロテン、カルシウムなどは、きのこにはほとんど含まれていません。

食品交換表で同じ「表6」に属していても、すべて交換可能ということではないので、注意が必要です。


次の記事は「糖尿病の食事、無理のない減塩のポイント」です。

ひとつ前の記事は「野菜(副菜)とくだもの(表2) 食事摂取量のポイント」です。


 すべての記事は⇒こちらから

スポンサーリンク

カテゴリ


関連サイト

糖尿病の薬とその種類 基本が知りたい
糖尿病と運動 実行のポイントとコツ
脂肪肝の症状と治療 食事療法と運動
脳梗塞の前兆と症状~予防・治療の概要を知る
内臓脂肪 減らすためのコツと急所
高脂血症、何が問題か~原因と治療(薬・食事・運動)


本サイトの情報提供について

本サイト「糖尿病の食事 効果的に続ける方法」は、糖尿病の食事および糖尿病食とその減らし方に関わる情報のご提供が目的です。あくまで、これらに関わる広範な一般的知識と情報提供を行うことを趣旨としており、またこれらの情報提供行為により、何らの責任を負うものではありません。本サイトに登場する関連情報につきましては、ご自身の判断のもとご使用・ご利用いただくようお願いいたします。

プライバシーポリシー

本サイト内には、第三者配信(広告配信事業者としてのGoogle)による広告配信において「Webビーコン」「cookie(クッキー)」と呼ばれる技術を使用しているページがあります。Webビーコンは特定のページに何回のアクセスがなされたかを知るための技術であり、またクッキーはサイト利用者がウェブサイトを訪れた際にサイト利用者のコンピューター内に記録される小さなファイルです。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に基づく商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報を使用することがあります。但し記録される情報には、皆様の氏名やEメールアドレスや電話番号や住所などの、個人を特定する情報は含まれません。クッキーは皆様のブラウザを識別することはできますが、皆様自身を識別することはできません。クッキーを受け入れたくない場合は、使用しないよう拒否設定することが可能です。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法についてはこちらをクリックしてください。

TOPPAGE  TOP