たんぱく質(主菜)は、脂質の過剰摂取に注意


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魚介・肉・卵・チーズ・大豆製品などの糖尿病食事療法のための食品交換表「表3」に該当する食品、たんぱく質を多く含んだ「主菜」の摂り方のポイントを整理します。

(表1の炭水化物は 主食(炭水化物)を上手に摂って、血糖値の上昇を抑える をご参照)


たんぱく質は標準体重1キロあたり、1~1.2gが必要とされています。体重60キロの人なら、一日60~72gは摂取したいところです。


筋肉や臓器の修復などにも必要とされる身体にとっての必須栄養素ですが、体に貯めこむことができないので、過剰に摂取した分は尿として排出されます。


特に注意したいのは、たんぱく質を摂り過ぎるとさまざまな臓器、特に腎臓に負担がかかりかねない点です。

糖尿病の3大合併症のひとつ「糖尿病腎症」の治療の場合は、食事療法も一般の糖尿病食と栄養素の配分が異なる「低たんぱく食」が適用されます(他に塩分やカリウムを制限するための治療用特殊食品が使われることもあります)。


表3の食品を見るときは、「1単位のグラム数における、脂質とたんぱく質の割合」に注意が必要です。


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ささみや白身魚のように1単位のグラム数が多い食品ほどたんぱく質を多く含みますが、脂質の含有量は少なくなります。

反対に、ひき肉などのように1単位のグラム数が少ない食品ほど脂質を多く含み、たんぱく質の含有量が少なくなります。

肉や魚はその種類は加工方法によって、脂肪の含有量も大きく変わってきますので、脂肪の多い種類あるいは部位を取り過ぎると摂取エネルギーが過剰になるので、注意が必要です。


肉の場合は調理する時に脂身の少ない部分を使うとか、油で炒めずにしゃぶしゃぶにして食べたり、サンチェなどの野菜を肉をまいて食するなどの工夫が必要です。

魚で脂肪分が多いのは、さば・ぶり・さんま・うなぎ等です。

逆にいか・たこ・えびや貝類は脂肪の含有量が少ないので、あわせる食材として活用したいところです。

また大豆および大豆製品は、表3の食品のなかでも必須アミノ酸のバランスが良く脂肪分の少ない良質なたんぱく質ですので、肉や魚と上手に組み合わせた調理で摂取するようにしましょう。


ちなみに、肉を一切やめて魚だけを食べるなどの極端な食事法はおすすめできません。

脂肪の多い食材であっても、決して摂取量をゼロにするということではないのです。


動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を組み合わせることは守り、そのなかで脂肪の多い食材と少ない食材のバランスを摂っていくようにしましょう。


次の記事は「野菜(副菜)とくだもの(表2) 食事摂取量のポイント」です。

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